STORY歩み、仲間

2024.08.02 サマータイムにシフト
下草と格闘する夏

NEWS(2024年7月29日付)でもお伝えしたとおり、梅雨明け後10日くらいたつと、下草がグンと伸びるように感じます。膝のあたりまでの高さならさほど苦労しないのですが、太もものあたりまでくると悪戦苦闘。しかし、そのままにしておけば、せっかく植えた苗木に日が当たらず枯らしてしまいます。下草が養分を吸い取ったり、苗木に悪さをする虫たちの隠れ家になったりすることもあります。山神果樹薬草園では、時期が来るとサマータイムにシフトして、下草刈りをしています。

早朝5:30、「農園チーム」の3名が出勤し、さっそく身なりを整えます。着けるのは長袖・長ズボン、首の日よけがついた帽子、軍手、ゴーグル、そして飛び石などを避けるためのエプロンです。前日のうちに手入れしておいた電動草刈り鎌を持ち、いざ農園へと出ていきます。

早朝とはいえ、すでに日の出過ぎで、気温はジリジリと上昇。生い茂った下草のなかに入ると、朝露のモヤが立ち込めていて、あっという間に汗ばんできます。

農業の経験がまだまだ浅い私たちが電動草刈り機を使うので、安全面にはことさら注意を払っています。草刈り機は腰のあたりに持ち手を固定して、半円を描くようにして草を刈っていくので、スタッフ同士の距離を十分にとらなければいけません。3m以上離れて、周囲に注意しながら草を刈ります。

もちろん熱中症対策も欠かしていません。作業予定は決まっていますが、スタッフ自身が体調を考慮して休憩をマメにとったり、場合によっては作業を切り上げたりして健康を保っています。休憩時には、ヤマガミカフェ名物の冷えた「和柑橘水」を、他のスタッフが差し入れに行くこともたびたびです。

一番日の高い時間帯は、危険を感じるほどの暑さになることもしばしば。作業は11:30を目安に中断し、お昼休憩をとります。十分食休みをした後は作業に戻り、草刈りのラストスパート。つい夢中になってしまいますが、13:30には終了です。使った道具を洗って整備したり、農機具小屋の掃除をしたり。その日の活動を「農園ノート」に記入し、翌日の予定を確認し合うとだいたい14時30分、退勤時刻になります。

「早朝に作業すると集中できる」「日が高くなる前なので身体がずいぶんラクになった」「帰宅時間が早くなり身体をゆっくり休められる」「趣味の時間が増えた」。農園チームにとっては、サマータイムシフトがとてもよく機能しているようです。農園チーム以外のスタッフも、ときに助っ人に入っています。

草刈りは9月中旬まで。安全と健康を第一に、力を合わせて乗りきりたいと思います。