2024.05.08
ある土曜日
ヤマガミカフェの1日
木々や草花の葉があっという間に大きくなり、緑も色濃くなってくるこの時期。山神果樹薬草園の「ヤマガミカフェ」では、1年で一番気持ちのよい時間を過ごせます。今回のSTORYでお伝えするのは、2022年4月のスタートから丸2年がたったヤマガミカフェの日常です。
木々や草花の葉があっという間に大きくなり、緑も色濃くなってくるこの時期。山神果樹薬草園の「ヤマガミカフェ」では、1年で一番気持ちのよい時間を過ごせます。今回のSTORYでお伝えするのは、2022年4月のスタートから丸2年がたったヤマガミカフェの日常です。
朝9時、オープンの準備はウッドデッキから。ディレクターズチェアと折りたたみテーブルを定位置に。ヤマガミカフェで一番人気、農園を一望できるウッドデッキ席の準備ができました。
続いてドリンクの準備をします。まずはお水。ヤマガミカフェでは季節ごとに異なる柑橘水をご用意しています。5月の頃はレモン水、秋はちょっと珍しい阿波すず香、冬になると柚子。さわやかな香りとかすかに酸味のある柑橘水で、渇いたのどを潤していただきます。
ご注文いただけるドリンクはしぼり酢のソーダと和柑橘ジュース。徳島市内の老舗コーヒー店の豆を使い、ご注文ごとに淹れるハンドドリップコーヒーも人気です。冬のホット柚子ミルクをはじめ、季節限定のアレンジメニューもあります。サイクリングを楽しむお客様もよく立ち寄ってくださるのですが、ドリンクと一緒に特製ケーキやアイスクリームでエネルギーを補給されています。
外に目を移すと、薬草やクローバーの姿が見えます。特にクローバーは人気、4つ葉を探すお子さんが絶えません。クローバーは土の表面を守る役割も果たしています。雨が強く降っても流れる水の勢いをやわらげるので、土の流亡を防げるのです。さらに、土を肥やす働きもあります。薬草のなかにはニホンハッカもあり、スーッとした特有の香りを放つ葉を摘み取っては、アイスやケーキに添えてお客様に楽しんでいただいています。
いまは木曜日~土曜日に営業しているヤマガミカフェ。オープンするたびにふらりと立ち寄られるのが近所の農家さんです。カウンターに座り、農業のノウハウを色々と教えてくださいます。ファクトリーショップでのギフトラッピングをお待ちのあいだに、カフェでゆっくり過ごすお客様もいらっしゃいました。ふとしたことから会話が続くこともあり、お客様との触れ合いを楽しんでいるうちに1日が過ぎる、ということもしばしばです。
ラストオーダーは15時30分、16時に閉店です。ウッドデッキのテーブルとイスを片付け、店内を軽く掃除して洗い物を済ませ、水回りまでピカピカにすると5時近くになります。初夏と秋口は西の空に沈む夕日と夕焼け空に癒され、カフェをあとに。また来週末のお越しをお待ちしています。