STORY歩み、仲間

2024.03.01 有機JAS取得に向けて
農園を広げて土壌を改良します

山神果樹薬草園は昨年7月、新たに土地を購入しました。敷地から少し離れた土地と、敷地に隣接する土地の2か所です。今回はそのことについてお伝えしたいと思います。

少しはなれた場所にある新しい土地は、苗木を育てるための農園にします(ここから先は「ふもとの農園」とします)。山神果樹薬草園は段々畑の中腹にあるのですが、ふもとの農園は段々畑のまさにふもとにあり、もともとは田んぼだった土地です。

土地を購入して、まずは耕うん、土を耕すことを始めました。私たちは柑橘の最終残渣をつかった堆肥づくりに、半熟堆肥化したシイタケ菌床を活用しています。それを販売している浜田農園さんにトラクターをお借りしました。とはいえ、スタッフのなかにトラクターの操縦経験者はいません。浜田農園さんに教えていただきながら計3回、なんとか耕し終えました。

2024年の3月、ふもとの農園に柚子の苗木225本を植える予定です。2年生なのでまだ手がかかります。気をつけないと虫に葉を食い尽くされて光合成ができなくなり、枯れてしまうこともあるのです。苗木を枯らさないように注意しながら、場合によっては農薬も少し使います。

もう一方、山神果樹薬草園に隣接していた土地には、ふもとの農園でしっかり育てた苗木を移植する計画です。そして今年の夏、生態調和型農業(BLOF/BioLogical Farming)での土壌改良である太陽熱養生処理にも挑戦したいと考えています。こちらの農園では有機JAS規格で認められた農薬以外は使いません。生物多様性を損なわない、持続可能な果樹農業を実践し、2025年には有機JAS認証を取得する計画です。